ダービー・ザ・ギャンブラー

ジョジョ第三部のベストバウトにもよく上がる回で個人的にも、かなり好きなダービー兄の話し。先日ジョジョラーの反応集的なYouTubeで見た結果ダービー兄への考察が深まった気がするので書き留めて置く。

 

最初にダービー兄の登場から敗北までの流れを簡単に振り返ってみる。読者視点で言うと

カイロのカフェで聞き込み→ギャンブルで勝ったら教えよう→ポルナレフ、ジョセフ敗北→承太郎とポーカー→ビビらせて勝利!

となる。反応集での考察や感想ではダービー兄と弟の能力やギャンブルへの心構えの違いの対比、承太郎や製作陣のダービー兄への評価なんかが主に取り上げられていたが、個人的にダービー兄のイカサマの仕込みの綿密さと壮大さ、ディオ一党内でのポジションが気になったのでここではそれを書いていく。

まずイカサマの仕込みに関してだが最初にポルナレフをハメた猫の仕込み、犬に比べて調教しにくいだろう猫を自分の指示どうりに肉を取らせるにはどんな訓練をすればいいのか分からないwまた猫だけではなく他の動物にも同様の訓練をしてイカサマに使っていた可能性も高いと思われるので動物に関しても深い知見があるはず!

次にジョセフのコインと酒でのチョコの仕込み、これは反応集ではジョセフが提案してダービーがその場ですぐに思いついて仕込んだと言われていたがそうとも限らないと思う。ジョセフがこのコインと酒は得意なギャンブルだと言っている事からギャンブル好きならば知っていてもおかしくない種類のモノだと思われる。それならばありとあらゆるギャンブルに精通しているであろうダービーは当然知っている可能性は高いし、なにせイカサマの為にマスターはおろか視界内の全員を仲間で固めているぐらいだから店内にあるギャンブルに使えそうな物は全てイカサマの仕込みがしてあってもおかしくない。であるならばあのチョコレートもバランス系のギャンブルや粘着系のイカサマに使う為に予め用意してあったと考えられるのだ。エジプトなら溶けるからね!

最後にその周囲全てにイカサマを仕込む影響力とそこから考えられるディオ一党内でのポジションについて。店の周囲から関係者以外をシャットアウトするのがまず難しい。地元の人の流れを完全にコントロールできる有力者に強力なコネクションなり影響力が無ければ不可能である。また店内を仲間で固めるのもタダの人数合わせではダメだ。自分の命を賭けるギャンブルに参加する可能性のある人員だ。全員が名うてのイカサマ師でダービーが命を預けられるぐらいには信頼していなければならないし、実際10歳かそこらの子供でも自分の腕は絶対だと言い切れるぐらいの人員だった。それだけの人員を集めるのにギャンブル界でどれだけ名前が通ってれば可能なのか想像も付かない。また名前だけでなくカネも必要だ。先述の有力者にしても仲間のイカサマ師にしても相当のカネを積まなければ協力は得られないはず。今までのギャンブル人生で得たカネは莫大だろう。

そこまで考えるとディオ一党内でのポジションが見えてくる。刺客のスタンド使いがよく"ディオからカネで雇われた"と言っていたがそのカネの出所はダービーなのではないか?純粋にディオに忠誠を誓っている面子でカネを持ってそうなのがダービーしかいない気がするのである。

そうなると一党内では、エンヤ婆がスタンド能力の師とスタンド使いのコネクションを担当して、ダービー兄とついでに弟が運営資金の管理なんかをしていたのではないかと推測できる。とするとダービーはディオ一党内で古参の幹部であり、かなりの信頼を得ていた可能性が高いと思われるのだ。

 

こうやって見返す度に新しい発見が得られるジョジョにまた一つハマった気がする。