ノーベル賞は目指すものか?

稲刈りが忙しくてこのブログに書く事も見つからんなーと思っていましたがノーベル賞関連で少しありました。

今年のノーベル賞自然科学3賞が発表されました。ニュースでは医学生理学賞に大隅良典教授が選ばれたと大きく報じました。個人的には他の2賞のエキゾチック物質の研究とモレキュラーマシンの開発とか字面だけで面白そうなのでひるおび!で詳しく解説して欲しいけれどもそれは置いときましょう。

このノーベル賞に関して、いつも覗いているニュース速報板では例年通り韓国が金大中大統領の平和賞だけで他は一個も受賞していないと馬鹿騒ぎをしていましたが、その韓国国内でなぜノーベル賞を受賞出来ないのか分析したニュースもありました。その中で海外の専門家は「冒険的な研究よりも短期的な成果を重視しているため、既存の研究を踏襲する追従研究にとどまっている」と指摘しています。

これはまさに今年の受賞者である大隅良典教授が会見で、なんの役に立つか分からないけれど自分が面白いと思ったものをコツコツ研究した結果が受賞に値すると評価されたんだろうとコメントされていた事の逆を言っていますね。

元々ノーベル賞はその分野の基礎研究において貢献した人が評価される傾向があります。そして基礎研究と言うのは芽が出るかも分からない土壌に種を蒔くのと一緒だと聞いた事があります。つまり受賞出来るかは誰にも分からないので、ノーベル賞を受賞する為に研究すると言うのは本末転倒なのです。

栄誉や名誉は輝かしいけれど、その輝きに目を眩ませて因果を見失ってはいけません。