北風は勇者バイキングを作った

ツェペリのおっさんがそんな事をジョナサンに教えていた事を思い出しました。

お笑いコンビピースの綾部祐二(38)が来年3月いっぱいでピースとしての活動を休止してニューヨークに移住すると発表したとスレッドが立っていました。綾部はかねてから将来はニューヨークに移り住みハリウッドのレッドカーペットを歩くのが夢だと語っていました。ですのでこの発表を聞いた時もあーやっと移住するのかーと感心したのですが、スレではなにかやらかしたから逃亡する為ではないか?クスリか女か、はたまた相方との格差に嫌気がさしたのかと散々な言われようでした。

確かにいきなりこの移住話を聞けばそう思う人もいるでしょう。相方又吉が芥川賞を受賞しバーターとはいえ一時期は各局バラエティに引っ張りだこになり、騒ぎが落ち着いた後もレギュラーや帯番組こそ少ないものの安定して仕事をこなしていたのに、それを全て捨ててニューヨークに行くと言うのですからアタマがおかしくなったか日本にいられなくなったと推測するのも至極当然だろうと思います。

ですが私はこの無謀とも言える挑戦を応援します。正直綾部の夢は子供っぽい憧れだと思いますし、2〜3年でビッグになって帰ってくるとコメントしているのも見通しが甘すぎると考えています。海外にはそこに暮らす人々の歴史と文化があり日本とは全くの別物です。そしてお笑い、コメディはその歴史と文化を深く理解しなければ成り立ちません。ましてやショービジネスの聖地とも言われるニューヨークでやろうと言うのは無謀を通り越して無理かもしれません。しかしだからこそ行く価値があるのです。寒風吹きすさぶ北海の様な厳しい環境に身を置いてこそ勇者バイキングに成長できる可能性があるのだから。

ノーベル賞は目指すものか?

稲刈りが忙しくてこのブログに書く事も見つからんなーと思っていましたがノーベル賞関連で少しありました。

今年のノーベル賞自然科学3賞が発表されました。ニュースでは医学生理学賞に大隅良典教授が選ばれたと大きく報じました。個人的には他の2賞のエキゾチック物質の研究とモレキュラーマシンの開発とか字面だけで面白そうなのでひるおび!で詳しく解説して欲しいけれどもそれは置いときましょう。

このノーベル賞に関して、いつも覗いているニュース速報板では例年通り韓国が金大中大統領の平和賞だけで他は一個も受賞していないと馬鹿騒ぎをしていましたが、その韓国国内でなぜノーベル賞を受賞出来ないのか分析したニュースもありました。その中で海外の専門家は「冒険的な研究よりも短期的な成果を重視しているため、既存の研究を踏襲する追従研究にとどまっている」と指摘しています。

これはまさに今年の受賞者である大隅良典教授が会見で、なんの役に立つか分からないけれど自分が面白いと思ったものをコツコツ研究した結果が受賞に値すると評価されたんだろうとコメントされていた事の逆を言っていますね。

元々ノーベル賞はその分野の基礎研究において貢献した人が評価される傾向があります。そして基礎研究と言うのは芽が出るかも分からない土壌に種を蒔くのと一緒だと聞いた事があります。つまり受賞出来るかは誰にも分からないので、ノーベル賞を受賞する為に研究すると言うのは本末転倒なのです。

栄誉や名誉は輝かしいけれど、その輝きに目を眩ませて因果を見失ってはいけません。

ブラックジャックは保険医療を否定するだろうか?

制作費を使い込んでフジテレビをクビになったフリーアナウンサーの長谷川豊とかいう人が絶賛炎上中らしいですな。なんでも自身のブログに、Ⅱ型糖尿病患者は不摂生の自業自得だから医療費全額負担させろ。払えないなら殺せ!とまで書いたんだとか。で当然炎上してそこでさらに反論と称した煽り返しをして今の所週8本あったレギュラーが5本になって残りもかなり危うくなっているとかいないとか。インガオホー。

そんな定期炎上を眺めつつ火元になった医療費について考えてみた。現在日本の保険医療というのは国民皆保険で高額医療や先進医療なんかも認められている物なら、月や年単位で決められた額を超えた分はすべて免除される。詳しくは調べないと分からないけれど聞いた話では自己負担は月2万、年10万ぐらいだった気がする。これが全額負担だと月で数十万、年だと一千万超える物もあるはずだ。この差額を埋める為に保険料を徴収しているが現状全く足りずに国が他から予算を引っ張って穴埋めしていると言うのが大まかな説明。

私の医療に関する知識なんて大体がブラックジャックから学んだ物なので彼ならこの医療費問題をどう論ずるかと妄想してみる。彼の患者の場合はもちろん全額負担だ。モグリであるリスクや自らの腕に対する報酬、治療に必要な機材調達費、世界各地の通常の治療が困難な状況に対する備えなど諸々含めて法外と言われる治療費を請求している。その一方で本当に貧しい患者や自らが興味を引かれる症例の患者などからは治療費を受け取らない事も多い。これは言ってみれば彼個人で保険医療を行っているのではなかろうか。そして彼はこういうセリフも言っている。「金で命が助かるなら安いもんさ」「私なら母親の命にいくら積んでも惜しくないね」

医療費の削減は国を挙げて考えなければならない大事な課題だが、解決の為に患者に死を強要する方向に行ってはいけないだろうとごく普通の結論になるのでした。

アルジュナ鑑賞会〜原発問題〜

地球少女アルジュナは2001年に放送された河森正治(マクロスシリーズ)原作監督のTVアニメです。地球環境の様々な問題を扱ったエコアニメとして当時から異色を放っていた様に記憶しています。

未開封だったDVD-BOXを開封して15年前にはどんなテーマがホットだったのか思い出しながら現在に繋がる変遷を見ていきましょう。

第1話と第2話では原発問題を扱っていました。原子炉の冷却安全装置が過電流により機能停止、メルトダウン手前の水蒸気爆発を起こすもジュナの地球共鳴パワーで瞬間冷却。氷の華を残して京阪神全域汚染の最悪のシナリオは回避されるというのが大まかな流れです。残念ながら福島第一原発ではそう都合よく行く訳もなく汚染が広がってしまった事は今も記憶に新しいですね。

劇中で原発は総電力使用量や夏のピーク電力を抑えれば必要ないし、核廃棄物の処理コストで採算も取れていない、欧米では廃止している所もある。日本もそうするべきだと原発所長が語る場面があります。さてこれは正かったでしょうか?

エネルギー需給だけで見れば可能ではあります。実際全機停止していた数年間は節電運動のおかげもあり停電も一部の計画停電だけで済みましたね。老朽化していた火力発電所もフル稼働させて原油天然ガスも沢山輸入されました。太陽光発電の全量買取りによる電気代の値上げなんかもありましたね。

そういった諸々に加えて核は平和的に利用されるばかりでは無い事も考えると、15年経過した現在は劇中の意見はいささか現実的では無い様に感じる秋の夜長なのでした。

 

お詫びと感謝

本日オーバーウォッチの運営会社ブリザードから臨時ニュースとして、ここ数週間続いていたハッカーの攻撃による切断現象の概要の説明と不安定な状況でもオーバーウォッチを続けてくれた感謝の印としてトレジャーボックス(ガチャ)を11個プレゼントするアナウンスがありました。

私の感覚としては非常に珍しい対応だと感じました。普通の運営会社であれば自らに非がないと明らかにしているのであれば感謝の気持ちであっても損失の補填と取られかねないプレゼントはしない物です。切断に嫌気がさしてオーバーウォッチから離れていたプレイヤーもトレジャーボックスがタダで貰えるならある程度戻ってくると思われます。ちなみにこのトレジャーボックスのお値段は11個だと10米ドル、千円ほどですね。

さてここである意味正反対のゲームと言えるスマホゲームの場合を見てみましょう。現在プレイしている星ドラではメンテナンス延長、不具合の修正、広告の誤表記は元よりアンケートやクライアントデータの全ダウンロードでもジェムを配っています。これは一般的に詫び〇〇と呼ばれ他のスマホゲームでもよく見られる対応です。良い事でも悪い事でも何かある度にプレゼントをしている状況です。またここで配られる物はある特定のアイテムである事は珍しくゲーム内仮想通貨がほとんどです。

この様に同じネットワークゲームという括りでも様々な要因、現地の法律であるとかユーザー層の違いまたは料金プランで求められる「誠実さ」が変わってきます。どのような事に対しても常に真実を見極めて行動したいものですね。

イタリア料理とフェミニスト

ここ数日ツイッター界隈で、男性のみの入店を禁止にしたイタリア料理店が炎上話題になりましたね。一部のフェミニストの方々は男性差別だと大騒ぎしていましたが何故そんな考えになるのか私の所感を書いておきます。

 彼らは政治と経済を同じ次元の物として考えているのでしょう。私の表現で書くと心と肉体でしょうか。男女差別という本来なら政治議題である心の問題を、飲食店のサービスという経済行為にそのまま当てはめようとするから無理が出てくるのです。

戦術は戦略に、戦略は政治に、政治は経済に依存する言う表現もあります。ここで言う依存とは自由度を担保する枷の意味です。それぞれ依存する物の許す範囲でしか自由にならないやり切れなさが表されていますね。

ここでイタリア料理店に戻りましょう。女性はOK、男性はNG、これだけ見れば男女差別だと言いたくなるでしょう。しかしその理由が店主の個人的心情に依るものでは無く、店舗の経営判断であれば許されます。そこの見極めをしない段階で騒ぎ立てるのはまさに小人閑居して不善をなすを体現してしまう事になります。

心の中で思う事は誰にも縛られず自由ですが、言葉にしてあまつさえインターネットに書き込んでしまったら今後は常にその言葉に縛られる事になります。雄弁は銀、沈黙は金とも言います。ツイッターでつぶやく時もよく考えてから投稿しましょう。

Portalのチュートリアル

久々に思い出す事があったので軽く解説。ネタバレが気になる人は予めご了承ください。

PortalはいまやPCゲーマー標準サイトとなったスチームの運営会社valveが開発販売しているFPSパズルゲームである。主人公はなにかの実験させられる女性。施設の管理コンピューター[グラドス]の声に導かれるままそれぞれの部屋に仕掛けられた知能実験の様なパズルをクリアして進んでいく。途中からポータルガンと呼ばれる道具を使う事になるがこれがPortalの特徴である青とオレンジの出入り口(Portal)を使ったパズルのキモとなる。その後は順調に実験を進めていき最後の部屋にたどり着いてさあクリアかと思ったところでチュートリアル終了となる。

ここからが本編で今までの実験で学んだポータルの性質を利用しつつ、この施設とそれを管理するグラドス、さらには世界が今どうなっているのかといった謎に迫っていく。無印の1作目だけでは完結せず2でやっと一応のエンディングをみる。

ストーリーもさる事ながらポータルを利用した独特のパズル要素が人気でプレイヤー制作のオリジナルパズルも導入する事が出来る。また2ではフレンドと協力して解くチャレンジミッションも実装されており、さらにパズル要素に深みが出たと言える。スチームの季節ごとのセールでは必ず対象になるゲームの一つでありタイトルを知らない人はいないと言えるシリーズであろう。ちなみに私は初見プレイでおおよそ5時間ほどかかった様に記憶している。2は慣れもあったがそれでも前作を上回るボリュームがあり、やはりそれなりの時間がかかったはずだ。

ともあれこれからプレイする人にはそういったあれこれを念頭に置きつつ存分に楽しんで頂きたい。