ブラックジャックは保険医療を否定するだろうか?

制作費を使い込んでフジテレビをクビになったフリーアナウンサーの長谷川豊とかいう人が絶賛炎上中らしいですな。なんでも自身のブログに、Ⅱ型糖尿病患者は不摂生の自業自得だから医療費全額負担させろ。払えないなら殺せ!とまで書いたんだとか。で当然炎上してそこでさらに反論と称した煽り返しをして今の所週8本あったレギュラーが5本になって残りもかなり危うくなっているとかいないとか。インガオホー。

そんな定期炎上を眺めつつ火元になった医療費について考えてみた。現在日本の保険医療というのは国民皆保険で高額医療や先進医療なんかも認められている物なら、月や年単位で決められた額を超えた分はすべて免除される。詳しくは調べないと分からないけれど聞いた話では自己負担は月2万、年10万ぐらいだった気がする。これが全額負担だと月で数十万、年だと一千万超える物もあるはずだ。この差額を埋める為に保険料を徴収しているが現状全く足りずに国が他から予算を引っ張って穴埋めしていると言うのが大まかな説明。

私の医療に関する知識なんて大体がブラックジャックから学んだ物なので彼ならこの医療費問題をどう論ずるかと妄想してみる。彼の患者の場合はもちろん全額負担だ。モグリであるリスクや自らの腕に対する報酬、治療に必要な機材調達費、世界各地の通常の治療が困難な状況に対する備えなど諸々含めて法外と言われる治療費を請求している。その一方で本当に貧しい患者や自らが興味を引かれる症例の患者などからは治療費を受け取らない事も多い。これは言ってみれば彼個人で保険医療を行っているのではなかろうか。そして彼はこういうセリフも言っている。「金で命が助かるなら安いもんさ」「私なら母親の命にいくら積んでも惜しくないね」

医療費の削減は国を挙げて考えなければならない大事な課題だが、解決の為に患者に死を強要する方向に行ってはいけないだろうとごく普通の結論になるのでした。